85歳、現役「クルマの達人」
2024/10/26 12:40 Filed in: "書き"のお仕事
もう初夏の頃のことですが電話を掛けたら、20年も前に原稿を書かせていただいたわたしのことを憶えてくださっていたことが、驚くやらうれしいやら。なにしろ、御年85歳です。すぐに大阪まで顔を見せに行ってきました。なにしろ85歳ですから、20年前にインタビューを取ったときにすでに65歳ですから、工場に出ているよと言われても、看板役としてのお務めかしらと想像していたら、ポルシェのエンジンルームに半身を突っ込んで工具を動かしているじゃないですか。さらに2週間後くらい、カメラマンといっしょに改めて訪ねて取材したときの記事がようやく書店に並びました。
先週の金曜日に携帯電話が鳴りまして。誰かと思ったら鮎川さんで、さっき本が届いた、とてもうまく書いてくれてありがとう、尻がこそばい、と喜んでくれてまして、10冊くらい買いたいというので編集部に手配しますと返しつつ、夏の取材のとき以来、少し話しました。

鮎川日出夫さん、戦前の生まれです。自動車の整備士が”修理屋”と呼ばれて阿呆でもできる糞みたいな仕事と聞かされていた幼少期の後、求められる人材となった高度成長期とモータリゼーションの時代を経て、やり方次第で会社員の何倍もの大きなお金を稼げるようになり、今に至るまでの全期間を現役メカニックとして過ごしてこられました。
今号の「クルマの達人」は、鮎川さんに物心がついた頃から……すなわち80年分くらいの日本の自動車周りの気配をなぞりつつ、ポルシェのメカニックとして多くの人が頼ることになった背景を4ページを使って描きました。同じくらいの時間軸でまた別のメカニックの物語を綴ることは、なかなか難しいことだと思います。カーセンサーエッジ誌12月号に載ってます、ぜひ部屋に持って帰ってゆっくり読んでください。
写真は、上出優之利さんです。

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