yamaguchi munehisa com

大好きなクルマと大好きな音楽と。

2025

NDスピーカーシステム、カップラーオン仕様に。

《blogの先頭に戻る》  《TOPページに戻る》




NDロードスタースピーカーシステムを、完全カップラーオン仕様に変更しました。

IMG_0938

車両無加工・無改造をウリにしているyamaguchi speaker system なのになぜ純正スピーカー線のカップラーだけは切り落として加工するのですか? という質問というか、ぜひカップラーオン仕様にして本当に完全に無加工にしてほしいというリクエストをいただいたのが変更のきっかけです。

確かにそのとおりなんですが、2018年のNDスピーカーシステム開発時点ではメインスピーカーで使われているカップラーが見つからなかったことが大きな理由です。世界中のそれらしいウェブサイトを探しまくったのですが、純正スピーカーを見てもわかるとおり、オス端子側のカップラーはスピーカーのフレームに組み込まれたデザインになってるんですね。カップラーとして独立した部品は見つかりませんでした。

存在しないものは仕方ないし、どうせなら24Kメッキのギボシ端子を使った方が端子が錆びることによる音質劣化が発生しないという少し前向きに発想を転換して今日までやってきたというわけです。

当時は存在しなかったオス側のカップラーを見つけることができました。


ツィーター側のオス側カップラーはずっと存在していたのですが、今回同時に採用することにしました。

IMG_0930


NDロードスタースピーカーシステムでは、DSPパワーアンプを使用するときはツィーターとメインスピーカーを独立して制御する必要があるので新たにスピーカー線を敷設しますが、スピーカーシステムのみポン付け使用はもちろん、一般的な(DSP内蔵タイプではない)パワーアンプによるパワーアンプキットを導入する際も、スピーカー線は既設の純正線をマツコネ、あるいはセグメントオーディオの出力位置にある24ピン(または20ピン)のカップラーを挟み込むカタチでそのまま使用します。

今回、メインスピーカーとツィーターの側をカップラーオン仕様に変更したことで、純正の部品をまったく切り落とすことなく取り付けが可能になりました。


ちなみに、将来DSPを導入してバージョンアップしたくなったときのことを考えて、ツィーター側はネットワーク回路を取り外せば24Kメッキのギボシ端子仕様にできるようにしておきました。メインスピーカーをDSP制御する際には、エンクロージャー内部に組み込んだ回路を除去するためにどのみち分解しなければならないので、その際に24Kメッキギボシ端子に組み替えるということにしました。

お申し込み・お問い合わせは、以下のページからお願いいたします。


【yamaguchi speaker system model ND】




※ぜひ、Facebookでわたしをフォローしてください。ブログよりも更新が楽なので、スピーカーシステムの話、クルマの話、はるかにたくさんの発信をしています。簡単な動画ですが、スピーカーシステムの音を車内で録音したファイルも、Facebook内にはたくさんあります。鑑賞だけならアカウントは不要です。下のFacebookのURLから飛べます。

facebook / Yamaguchi Munehisa
Twitter / nineover



《blogの先頭に戻る》  《TOPページに戻る》


*******************************************************










NDロードスターで実現、新しい“最高な”標準

《blogの先頭に戻る》  《TOPページに戻る》




2025_0516-01


NDロードスターでyamaguchi スピーカーシステムのフルシステムを楽しむもっともベーシックな方法は、NDスピーカーシステム、KAI サブウーファー、BassPLUS+、SR5.600パワーアンプで仕上げるキットです。

DSPアンプ導入以前にシステムとして完成させて、ながらくNDロードスターの最上位フルシステムとして設定していた内容は、今でも「ロードスターでこの音楽空間はあり得ない!」という評価をいただけると自負しています。

ただ、車両へのねじ穴一つの加工なく巨大なSR5.600というパワーアンプを車両へ取り付ける為に、トランクの左隅に取り付けボードを組み込む必要がありました。気にならない人にとってはどうということのないサイズですが、機内持ち込みサイズのスーツケースx2が積み込めるように考え抜かれたNDロードスターの機能を損ねてしまうことが残念でした。

2025_0516-02
SR5.600というパワーアンプは、左右のスピーカーシステム、左右のBassPLUS+、KAI Subwoofer を1ボディで駆動することができる4ch + 1chの効率的なパワーアンプです。けれどもサイズが大きく、これまでこの写真の「2」の位置でなければ取り付けができませんでした。


今回、このSR5.600パワーアンプを、外からまったく見えない場所へ、つまりトランク容量を完全に100%確保したまま取り付けるための技術的な目処が立ちました。もちろん車両への加工は一切不要で、その他の収納スペースもすべて確保したままです。

2025_0516-03
この写真の「4」の位置にSR5.600パワーアンプが装着できるようになりました。内装材の裏側に取り付けるので、トランク容量は100%純正のまま。外観も、この眺めのままです。


大きな容量の電源を扱う機材ですから、もし事故に遭遇してもとっちらからないためのしっかりした取り付け強度は必須です。その上で、トランク容量を完全に守るためのスペース効率を求める必要があります。これらを両立させるために、取り付けボードにCFRP(ドライカーボン)を使用します。価格はこれまでのトランク左側への取り付け方法に対して+2万円になりますが、ロードスターにとって貴重な積載空間をわずかも減らしたくないという方への新しい取り組みです。外観が純正とまったく変わらないという点に価値を感じてくださる方もいらっしゃると思います。

これまでどおり、トランク左側面への取り付け方法も製作しますので、お申し込み時にご相談ください。

2025_0516-04

2025_0516-05
SR5.600パワーアンプ装着テストの様子です。



SR5.600パワーアンプを使用するキットは、自動車の内装を難なく分解・組み立てできるという腕をお持ちの方であれば、DIYでも取り付けられるように詳しい説明書を付けてキット化されています。デッドニングや車体への加工も不要です。セグメントオーディオ、マツコネ(BOSEあり、BOSEなし)のすべてのNDロードスターに、音楽を浴びるために出掛けようと思える音楽空間を添えたい方の為にハンドメイドで製作するMade in JAPAN の逸品です。

製作期間は混み具合等によって変動しますが、最長3ヶ月ほど掛かります。早めのお問い合わせをお待ちしております。

お申し込み、お問い合わせは以下のページからお願いいたします。SR5.600パワーアンプを使用したフルシステムは、システム構成チャートの「5番」です。

【yamaguchi speaker system model ND】



※ぜひ、Facebookでわたしをフォローしてください。ブログよりも更新が楽なので、スピーカーシステムの話、クルマの話、はるかにたくさんの発信をしています。簡単な動画ですが、スピーカーシステムの音を車内で録音したファイルも、Facebook内にはたくさんあります。鑑賞だけならアカウントは不要です。下のFacebookのURLから飛べます。

facebook / Yamaguchi Munehisa
Twitter / nineover



《blogの先頭に戻る》  《TOPページに戻る》


*******************************************************










2025オアシスロードスターミーティングで会いましょう。

《blogの先頭に戻る》  《TOPページに戻る》



ただいま午後6時半、西へ向かう新幹線7号車でカチャカチャとこれを書いています。

明日、5月11日(日)は、2025オアシスロードスターミーティングの開催日です。今年も“yamaguchi speaker system”として出展させていただきます。

今年の試聴出展車両はNBロードスターとNDロードスターの2台です。

46cec0a0-c088-4078-b161-ef707182f08b

どちらも3Dフルシステムで仕上げていますが、NBには今回初めてお披露目するNB専用のサブウーファーキットが搭載されています。車両への加工や改造を行わず、インテリアのデザインも純正状態まった同じまま楽しめること、というyamaguchi speaker system のコンセプトを貫くには、とても難しいNBロードスターでした。NBロードスターのオープンエアドライビングに、こんなに豊かで精緻で表情豊かな音楽を連れ出せるようになったのか! という体験をしていただければと思います。

『yamaguchi speaker system ステッカー』もわずかですが持参して販売します。スピーカーシステムをご愛用の方のみへの提供となりますが、ご希望の方はぜひお声がけください。"yamaguchi speaker system"ロゴ3枚セットで1,100円です。ステッカーをお求めの方で、パワーアンプキット、DSPパワーアンプキットによるフルシステムをご愛用の方には "YAMA SOUND" ステッカーをプレゼントさせていただきます。

968e9154-56d7-4200-8c9e-57a6899fd56e

※ぜひ、Facebookでわたしをフォローしてください。ブログよりも更新が楽なので、スピーカーシステムの話、クルマの話、はるかにたくさんの発信をしています。簡単な動画ですが、スピーカーシステムの音を車内で録音したファイルも、Facebook内にはたくさんあります。鑑賞だけならアカウントは不要です。下のFacebookのURLから飛べます。

facebook / Yamaguchi Munehisa
Twitter / nineover



《blogの先頭に戻る》  《TOPページに戻る》


*******************************************************










“yamaguchi speaker system” ステッカー、作りました。

《blogの先頭に戻る》  《TOPページに戻る》




“yamaguchi speaker system” をご愛用いただいている皆さんの為にステッカーを作りました。

IMG_0722

ナンバープレートの隣りに貼っても、トランクリッドの隅に貼っても、サイドターンシグナルランプの下に貼っても、クルマのデザインを邪魔しない小振りなサイズのロゴステッカー x3色と、富士山を臨む湘南・日本で生まれる ”YAMA SOUND” を表現した “和 テイスト” なカラーの1枚です。

このステッカーを目印に、聴かせてもらえませんか? と声を掛けてくる人が出てきたりして、そこからまた人と人の新しい繋がりが生まれたりして……。そういう素敵な化学反応のきっかけになったりすればいいなとか、わたし的には思っています。

ご購入についての詳細は、
コチラ ご覧ください。




※ぜひ、Facebookでわたしをフォローしてください。ブログよりも更新が楽なので、スピーカーシステムの話、クルマの話、はるかにたくさんの発信をしています。簡単な動画ですが、スピーカーシステムの音を車内で録音したファイルも、Facebook内にはたくさんあります。鑑賞だけならアカウントは不要です。下のFacebookのURLから飛べます。

facebook / Yamaguchi Munehisa
Twitter / nineover



《blogの先頭に戻る》  《TOPページに戻る》


*******************************************************










「クルマの達人」の取材風景に想う。



《blogの先頭に戻る》  《TOPページに戻る》



2025_0424

先日、京都で行った「クルマの達人」の取材風景です。
今では雑誌に寄稿している唯一の記事です。
自動車整備の現場で働く職人を訪ねて原稿を書き始めてから30年経ちます。CarExという雑誌で連載していましたが同誌の休刊に伴い、掲載の場所をカーセンサー誌に移し連載名を「クルマの達人」に変更してから26年になります。

「クルマの達人」の写真を撮ってもらっているカメラマンは、上出優之利さんです。26年間を3人のカメラマンに撮ってもらいました。上出さんは三代目です。

今年の7月(東京)と9月(大阪)、上出優之利さんが写真展を開催されます。写真展のテーマは「クルマの達人」です。

詳細は後日改めてお知らせします。
ぜひお運びください。わたしも観に行きます。


想えばよい時間が続いたものです。ほんとうに。




※ぜひ、Facebookでわたしをフォローしてください。ブログよりも更新が楽なので、スピーカーシステムの話、クルマの話、はるかにたくさんの発信をしています。簡単な動画ですが、スピーカーシステムの音を車内で録音したファイルも、Facebook内にはたくさんあります。鑑賞だけならアカウントは不要です。下のFacebookのURLから飛べます。

facebook / Yamaguchi Munehisa
Twitter / nineover



《blogの先頭に戻る》  《TOPページに戻る》


*******************************************************












スピーカーシステムがアメリカ製になります。

《blogの先頭に戻る》  《TOPページに戻る》




“yamaguchi speaker system”の 製作、販売体制がこの秋、大きく変更になります。

まず、すべてのモデルの製作地がアメリカになります。販売の拠点もアメリカになり、当地より世界に向けて航空便で発送することになる予定です。

今のところ、新しいモデルの計画と開発は、引き続きわたしが日本で行うことになっています。

まだ詳細はお伝えできないのですが、数年前から始まった動きがいよいよ具体的になり、現在最後の詰めを進めている段階です。価格については、米ドルで設定されたものとなり、決済時点での為替で自動的に計算されることになります。すでに以下に示した「ヤマグチスピーカーシステム」のウェブサイトに米ドル価格が参考値として掲載されているので、ご参照ください。

【 yamaguchi speaker system 】


思えば2011年、あの頃系メルセデスW126用、W124用の製作を始めてから14年、のべ1,000セット以上のスピーカーシステムをすべてわたしがハンドメイドで製作してきました。ほんとうに、ただの1つもわたし以外の誰かが作ったことなく、振り返るとよくこんなにたくさん作ったものだと感慨深くもあります。もちろん今後も、わたしが製作にまったく関わらなくなるということはない予定ですが、いったん別体制で動き始めてしまった後のことまでは約束できないので、注文をいただいたスピーカーシステムについて茅ヶ崎ガレージでコツコツと作り進めるのが目下のわたしの日常だったりします。「今後はmade in U.S.A.製品を買ってください」というアナウンスをさせていただくタイミングは、一連のこの動きへの対応で製作作業をする時間がまったく取れなくなってしまったときということになると思います。

IMG_9898



もう1つ、お知らせがあります。

Iwama Yuki Audio Garage が活動を終了しました。主宰の岩間君の都合による幕引きで、前段でお知らせした体制変更とは一切関係ない動きです。開業1年半ほど、丁寧な作業でガレージのファンも少しずつ増えてきた頃だっただけにとても残念ですが、本人の決断なので致し方ないです。

今後のヤマグチスピーカーシステムの取り付け、セッティングについては、引き受けたいと手をあげてくださったファクトリーがすでに見つかっています。ただし、わたしが決めた取り付けに関するローカルルールをご理解頂くことから始まって、配線の取り回し、スピーカーシステム本体のポテンシャルを目一杯引き出すための取り付け手順など、ヤマグチの流儀を踏まえてそれ以上の作業をしてくださる方です! と皆さんに紹介させていただく日までの取り付け作業については、わたしが茅ヶ崎ガレージで直接行います。さすがにとんでもなく忙しくなること必至(すでにちょっとヤバいです)なので、お待たせすることになってしまうと思いますが、Made in Japan, Made by Yamaguchi, Installed and Set-up by Yamaguchi の全ヤマグチシステムを提供させていただく恐らく最後の短い期間ですので、これを逃すわけにはいかん! と思っていただける皆さんからのお申し込みをお待ちしています。





※ぜひ、Facebookでわたしをフォローしてください。ブログよりも更新が楽なので、スピーカーシステムの話、クルマの話、はるかにたくさんの発信をしています。簡単な動画ですが、スピーカーシステムの音を車内で録音したファイルも、Facebook内にはたくさんあります。鑑賞だけならアカウントは不要です。下のFacebookのURLから飛べます。

facebook / Yamaguchi Munehisa
Twitter / nineover



《blogの先頭に戻る》  《TOPページに戻る》


*******************************************************






NBロードスタースピーカーシステムウェブサイト更新

《blogの先頭に戻る》  《TOPページに戻る》




NBロードスターyamaguchi speaker systemを紹介するウェブサイトを更新しました。

2025_0408_blog

システムの構成表も掲載しましたが、少し専門的な内容でわかりにくい方もいらっしゃると思います。具体的な相談は個別に伺いますので、どうぞ下記のウェブサイトからお申し込み、お問い合わせください。

【 NB Roadster yamaguchi speaker system 】



ウェブサイト中でも紹介している動画へのリンクを貼っておきます。まだ試作版サブウーファーとの組み合わせで撮った動画ですが、ぜひ音質のよいヘッドフォンで聴いてみてください。7分30秒あたりから音楽を再生しています。

【NB Roadster speaker system sound DEMO】




※ぜひ、Facebookでわたしをフォローしてください。ブログよりも更新が楽なので、スピーカーシステムの話、クルマの話、はるかにたくさんの発信をしています。簡単な動画ですが、スピーカーシステムの音を車内で録音したファイルも、Facebook内にはたくさんあります。鑑賞だけならアカウントは不要です。下のFacebookのURLから飛べます。

facebook / Yamaguchi Munehisa
Twitter / nineover



《blogの先頭に戻る》  《TOPページに戻る》


*******************************************************





ポルシェ911スピーカーシステム ウェブサイト更新






ポルシェ911空冷モデル(993、964、930)yamaguchi speaker systemを紹介するウェブサイトを更新しました。

993_2025

システムの構成表も掲載しましたが、少し専門的な内容でわかりにくい方もいらっしゃると思います。具体的な相談は個別に伺いますので、どうぞ下記のウェブサイトからお申し込み、お問い合わせください。

【 PORSCHE 911 yamaguchi speaker system 】



ウェブサイト中でも紹介している動画へのリンクを貼っておきます。DSPフルシステムを搭載した993を使った解説が主の8分ほどの動画ですが、5分20秒あたりから音楽を再生しています。ぜひ、音質のよいヘッドフォンで聴いてみてください。

【PORSCHE 911 system sound DEMO】




※ぜひ、Facebookでわたしをフォローしてください。ブログよりも更新が楽なので、スピーカーシステムの話、クルマの話、はるかにたくさんの発信をしています。簡単な動画ですが、スピーカーシステムの音を車内で録音したファイルも、Facebook内にはたくさんあります。鑑賞だけならアカウントは不要です。下のFacebookのURLから飛べます。

facebook / Yamaguchi Munehisa
Twitter / nineover



《blogの先頭に戻る》  《TOPページに戻る》


*******************************************************





「S124 3D system 受注開始。」






S124(ワゴンモデル)の音楽空間的難しさとは、室内の細長い筒形状、さらに具体的に言うと、リア(ドア)スピーカーより後方にドーンと長大な空間が存在していることに一因があります。この空間は、フロントシートに座った乗員の耳の位置とリア(ドア)スピーカー間の距離よりずっと長く後ろに伸びています。さらにこの空間の床板は、走行時にずっと鳴り続けています。耳の奥にモヤッとする圧を感じたら、それはリアシート後方に広大に拡がった床板のドラミング音です。さらに速度を上げれば上げるほど、リアゲートの外側には強い負圧が発生し、リアゲートを引き上げようとする不規則な応力により、これもまた鳴り続けます。これらのことは、S124に限ったことではなく、ワゴン形状のボディを持つすべてのクルマに共通した弱点です。加えてS124のリアスピーカーはドアのインナーハンドルという低い位置に装着されているので、フロントスピーカーがダッシュボードの上方に拡げた音楽の音像を、グンと引き下げる傾向があります。

かつて製作をしていたS124のリアドアスピーカーは、ごく小径のスピーカーユニットであること、yamaguchi speaker system で唯一エンクロージャーを持たないフリーエア駆動であるこから、音量的にとても控えめな製品でした。このことが幸いして、音像を床に向かって引き下げる悪影響は薄く済んでいましたが、もっと大きな音でしっかりとした仕事をさせようとすると、必ず音像に与える悪影響についての落とし前をつけておかないといけない存在というわけです。

斯様に、S124の音楽空間創造は、セダンやクーペモデルに較べて難しく、音による積極的なコントロール不在のリア空間と、音像を引き下げる低い位置で鳴るリアドアスピーカーについて、どういう解決方法があるだろうとずっと思慮してました。


IMG_9475



S124 3D system を開発しました。

特許申請中のNDロードスター3Dシステムがほんとうに大好評で、装着されたオーナー諸氏が口を揃えて、もうフロントスピーカーだけの平坦な世界には戻れないと絶賛してくださいます。この仕組みの開発経験と、数多くの装着を通じて得られた数多くの感想を追い風に、S124とじっくり向き合って開発しました。もっとも効率的に3D効果が得られるように……というより、前述した広大な無法空間を積極的な制御下に置くことに念頭に製作しました。DSPのセッティングデータのロジックは、ロードスターとまったく異なります。

言うまでもありませんが、実際の視聴に於いてS124 3Dシステムの存在感はほぼゼロです。ステージに背中を向けてライブを観るような不自然さは、わたしのもっとも嫌うところです。ほとんど存在感がないのに、3Dシステムをオフにすると明らかにもの足りなくなる存在感。フロントスクリーンに拡がる音楽の景色の中から、ボーカルやギターの躍動だけ目前に浮かび上がる感じ、リアドアスピーカーを鳴らしていてもこれまでより一段高く、目前の高さに浮かび上がる音像。

そんなS124 3D system の受注を開始しました。
効果のキモとなっているDSPのセッティングデータの書き換え作業を含めて、35,000円(税別)です。取り付け工賃は30,000円(税別)で、2泊3会場のお預かりが必要です。

DSPパワーアンプ未装着の車両では、8チャンネル分のパワーアンプが内蔵されたDSPパワーアンプを購入していただくことが必須になります。かつてDSPセッティングメニューを実施していただいたS124では、AP8.9bitという8チャンネルパワーアンプ内蔵の機材が使われている場合は上記の費用だけで実現できます。もし、AP4.9bitという4チャンネルパワーアンプが使用されている場合は、上記の他に4チャンネル分の小型パワーアンプを追加する必要があります。持ち込み機材を使用したセットアップはお断りしています。

具体的な相談は個別に伺いますので、どうぞ下記のWebサイトからお申し込み、お問い合わせください。

【 W124 yamaguchi speaker system 】



ちなみに、この動画は S124 3D system の開発過程で記録したものです。奥行き感やBassPLUS+が体に伝える音楽の要素についてはここで再現すべくもないのですが、各楽器の生々しいエッジや、胴の深さ具合が見えるようなドラムスの響きあたりが好きと感じてもらえれば、きっとあなたとわたしの音楽的な感性は近いと思います。何を聴いても満足してもらえるはずです。ぜひ、音質のよいヘッドフォンで聴いてみてください。


【S124 3D system sound DEMO】




※ぜひ、Facebookでわたしをフォローしてください。ブログよりも更新が楽なので、スピーカーシステムの話、クルマの話、はるかにたくさんの発信をしています。簡単な動画ですが、スピーカーシステムの音を車内で録音したファイルも、Facebook内にはたくさんあります。鑑賞だけならアカウントは不要です。下のFacebookのURLから飛べます。

facebook / Yamaguchi Munehisa
Twitter / nineover



《blogの先頭に戻る》  《TOPページに戻る》


*******************************************************





「クルマの達人」を続ける理由。






「クルマの達人」の取材に出掛けてきました。
2005年に知り合って、その頃はたぶん50代だったよねと話して、71歳だけどまだレースやってるよ走ってるよ、と。

なんだ、今日呑みに行くんだと思ってウキウキしてたのにさ、だって。昨日は崎山さんから電話が掛かってきて、今日は何度もほんとに帰っちゃうの? となつっこく話してもらって。

「クルマの達人」の仕事がわたしのプライベートに添えてくれたもの、頭が下がるような仕事ぶりを納めた大人たちにガキのようにかわいがってもらえること。

四半世紀をとっくに越えた連載、まだ続けてみようかなと思う瞬間。

9K5A0250-Edit
写真:上出優之利


※ぜひ、Facebookでわたしをフォローしてください。ブログよりも更新が楽なので、スピーカーシステムの話、クルマの話、はるかにたくさんの発信をしています。簡単な動画ですが、スピーカーシステムの音を車内で録音したファイルも、Facebook内にはたくさんあります。鑑賞だけならアカウントは不要です。下のFacebookのURLから飛べます。

facebook / Yamaguchi Munehisa
Twitter / nineover



《blogの先頭に戻る》  《TOPページに戻る》


*******************************************************




2025年2月の出来事。






2週間ほどアメリカに行っていました。この歳にして新しい挑戦を始めています。今回の渡米は、ほぼすべてそのことに関わることに終始する日程でしたので、ほんとうに“脳”が疲れました。

渡米中、もう一つ大きな出来事がありました。帰国の途に就く2日前に父が他界しました。息を引き取る3時間ほど前に、実家で付き添ってくれていた弟がつないでくれた"FaceTime Video 通話" で画面越しに声を掛けたのがわたしと父の最後になりました。出発する時点で、あと2週間はもたないかもしれないと宣告され、日帰りで宝塚の病院まで会いに行き、翌日は茨城県で取材、そしてその翌日には機上の人となったわけですが、もし父に意志を伝える能力が残っていたら、行って仕事を決めてきなさいと送り出されたに違いないと信じての出国でした。あと3日早く帰れていればという心残りがないわけではありませんが、いまわたしの何が父への報いになるのかは、この渡米において至極明快だったりもします。成田→伊丹と乗り継ぎ、大きなトランクを抱えたままタクシーで葬儀場へ向かい、すっかり夜遅くになってしまいましたが棺に納まった父と再会することができました。そして翌日、荼毘に付すところまで、いちばん大変なときにのこのことアメリカに出掛けていたわたしには、あっけないほどあっという間でした。そのあたりのすべてをこなしてくれた、弟と母には感謝しています。

葬儀の日、火葬炉から出てきた寝台を、お骨上げのために親族が待つ部屋まで係の人と一緒に押す役目を受けたことで、一つ思ったことがありました。まだ顔面に浴びるような熱気を帯びた金属製の寝台の上、体の様に並んだままの父の遺骨と対面したとき、いろいろなことを思い出すと同時に、楽しかったり怖かったりした父との時間は一体何だったんだろうと理解すればよいのか、そんなことを思いました。世の中で何よりも確実なことは、誰ひとりの例外もなく必ずみんなここに至るのだということなんだと思いました。生を受けることは奇跡ですが、死を迎えることは生を受けたものに共通する必然です。その間の数十年の出来事や、それらが自他に残す結果や記憶って、当人にとっては間違いなく、そして他人や世の中にとってもほぼすべて、当人が生きている限りの有限事象なんですね。輪廻転生という宗教観を否定することはしませんが、化学反応、電気反応として発生する当人を特定するようなあらゆることは、間違いなく数十年間の有限事象だと、真っ白になった父の姿にそんなことを思う不謹慎な息子こそ、紛うことなき彼の作品だったりもするわけですが。

そんな慌ただしすぎる2月も終わり、今は父を看取ることを半ば諦めてまで挙行したアメリカ行で進めてきたことを、今年後半の仕上げに向けて1つずつカタチにしているところです。失敗しても無関係な人にいろいろ言われても思われてもなんでもかんでも、やったもん勝ちだなと、わたしの顔面を灼く父の骨に会った時にそう思ったことが、大忙しだった2月の締めくくりの出来事だというわけです。

写真は、父がくれた本に挟んであったメモ書きです。日付けを見ると、わたしが29歳のときですね。ケガニさんのマネジャーを辞めて、"Car Ex"という自動車雑誌の編集部がデスクを用意してくれたフリーの編集者2年目くらいの頃だと思います。今のこのタイミングにふとこういう紙切れが出てくるあたり、大きな会社に入ることもせずに漕ぎ出した社会人としての人生、この歳になっても相変わらずフラフラと浮き草稼業を続けていることを未だに心配されているような気分になります。でもまあ、「元気で頑張って下さい。」と締めくくってあるので、そうすることにします。

IMG_0177

父・山口周三 2025年2月23日永眠。享年92歳。

お疲れ様でした。ありがとうございました。






※ぜひ、Facebookでわたしをフォローしてください。ブログよりも更新が楽なので、スピーカーシステムの話、クルマの話、はるかにたくさんの発信をしています。簡単な動画ですが、スピーカーシステムの音を車内で録音したファイルも、Facebook内にはたくさんあります。鑑賞だけならアカウントは不要です。下のFacebookのURLから飛べます。

facebook / Yamaguchi Munehisa
Twitter / nineover



《blogの先頭に戻る》  《TOPページに戻る》


*******************************************************



「audison B-CON」登録名変更の方法






2025年現在、車内で音楽を楽しむ為の推しメディアは、LDAC接続が出来るBluetoothガジェットに収録された高音質のFLACファイル音源一択と言っていいと思います。具体的なガジェットで言えば、ソニー製のAndroidケイタイ「xperia」(LDAC非対応の一部機器を除く)、または同じくソニー製「WALK MAN」を選択すれば間違いないです。

車載のレシーバーは、audison製「B-CON」か、audio-techica製「AT-HRD300」の2機種が浮かびますが、わたしは「B-CON」をお勧めします。AT-HRD300はテスト用に2台購入しましたが、どちらもあっという間に壊れてしまいました。信頼性がかなり疑わしいと判断し、以降どなたにも勧めていません。

というわけで、レシーバーは「B-CON」一択というわけですが、複数台の愛車をお持ちの方から「音楽プレイヤーのBluetooth 候補に愛車の数だけ "Audison B-CON” という接続候補が並ぶんだけど、この表示を任意に変更できないだろうか」という問い合わせがありました。Bluetoothの仕様規格に、前回接続した機器とはその危機を感知し次第自動的に接続する、というものがありまして、愛車が1台だけで、ケイタイガジェットを自宅や職場などのオーディオやヘッドフォンにBluetooth接続しないのであれば、愛車のエンジンを始動する度に自動的に接続が完了するのですが、それ以外の場合は、ガジェットを操作して、どのBluetooth機材に接続するのかを選択する必要があります。

複数台の愛車のそれぞれに「B-CON」が装備されている場合、ガジェットのBluetooth機材のリストにずらりと並んだ「Audison B-CON」という表示の中から、今乗車している愛車の「B-CON」を当てなければならないという無駄な作業を強いられることになります。

W124のB-CONは「W124...」、ロードスターのB-CONは「Roadster...」という具合に名前が付けられませんか? というわけです。

これ、できます。

xperia の場合は、「設定」→「機器接続」→その車両の「Audison B-CON」の右側のギアマーク→「画面右上隅の鉛筆マーク」→「表示されている名前をタップ」すると文字入力画面に切り替わります→入力完了後「名前を変更」をタップ、すれば 接続機器を任意の名称に変更することが出来ます。

screenshot_7071


iPhoneの場合は、「設定」→「Bluetooth」→名前を反抗したいB-CONが ”接続済み” 表示になっている状態で右側の「i」をタップ→「名前」と進めば、名前を変更できる画面に進めます。

「 "audison B-CON" 登録名変更の方法 iPhone編」 facebook投稿動画


以上、参考になりましたでしょうか。






※ぜひ、Facebookでわたしをフォローしてください。ブログよりも更新が楽なので、スピーカーシステムの話、クルマの話、はるかにたくさんの発信をしています。簡単な動画ですが、スピーカーシステムの音を車内で録音したファイルも、Facebook内にはたくさんあります。鑑賞だけならアカウントは不要です。下のFacebookのURLから飛べます。

facebook / Yamaguchi Munehisa
Twitter / nineover



《blogの先頭に戻る》  《TOPページに戻る》


*******************************************************


ロードスター12Rと普通の2リットル






オートサロンで発表された
2リットルエンジンのロードスター幌車x2種類、長い前振り期間を経てようやくの発表だが、発表後も相変わらず賛否があるようだ。さくっと眺めて回っただけだが、ネット上ではけっこう罵倒に近い言い合いになっている様子も散見される。

価格のことを言う書き込みが多く目に留まるけど、価格は全然高くないと思う。絶対額の高い安いという感覚は、その人の収入かまたは価値観が支配的なので、公の場で議論になりにくい要素と感じる。なのでもう少し正確に言うと、割高ではない。

アメリカでのロードスター幌車(もちろん2リットル)の販売価格は、約3USD〜。本日の円・ドル相場が158円/USDなので、円に置き換えると480万円〜。オートサロンで発表されたスタンダード仕様の2L幌車が500万円台。グローバル価格設定としては、ちっとも高くない。むしろ為替のことだけで考えると、1.5の幌車=320万円〜、RF380万円〜という日本の現行価格がとんでもないバーゲンプライスになっている。もしこの日本価格が、1USD115円のとき(3年前)に設定されたものなら、1.5の幌車の価格はアメリカ仕様を基準には計算しにくいけど、RFは今すぐに530万円〜に変更されてもおかしくないことになる。

同じく、700万円後半と発表された特製仕様の12R。仮に800万円だとすると5USDとなる。105円/USD(4年前まではこんな感じだった)なら525万円だった、本日現在 158円/USDなので800万円。2021年だったら200台限定の特製車が525万円で買えたのにというだけの話で、実はちっとも割高ではない。

肝心なことは、そこではない。なにしろ説明不足が度を超している。


mazda_spirit_racing_special_model_model_scheduled_for_commercialization_s
写真:マツダ株式会社


1989
年以来、マツダがというより、むしろユーザーたちが築いてきた世界的にも希有な「ロードスター"仲間"」と呼んでも過言ではないユーザー同士のコミュニティ的な雰囲気が、高いだの安いだの(30004000万の話じゃないんだよ、たかだか500800万程度の話なのに)、速いだの遅いだの(500馬力800馬力の話じゃないんだよ、何年も前から売られている現行のハチロクの方がずっと速いという程度の話なのに)ということでグラグラになってしまっているような気配を感じる。モデル4世代にわたってヒエラルキーのないほんとうに希有で素敵なユーザーたちの世界観に、メーカーが競争原理を持ち込むのであれば、なるほど! と納得できるような、もっといえばそれを糧にさらに"仲間感"が深まるような懇切丁寧な説明が不可欠。

「手組みで特製なので800万円、素のやつもあるよ500万円。1.52.0かは自分たちで決めてね」

これでは、35年間ありがとうございました、みたいなことになっちゃうんじゃないかということに、個人的には気を揉んでいるわけです。だって、未曾有の好景気という奇跡の時代背景も助力になって町場で自然に生まれて育ったこの雰囲気(つまり「文化」です)ですから、一度崩れたら修復不可能だと思うから。ロードスター界隈を包むあの雰囲気を「文化」と定義するなら、少なくともメーカー主導(それがマツダでなくても)で再生・構築できることではないから。生活実用車の枠外に販路を求める種類の自動車が常に抱えている、民の心離れたらオシマイ、というキワキワの線をよくぞ35年間もトレースできたものだと心から尊敬しているから。





※ぜひ、Facebookでわたしをフォローしてください。ブログよりも更新が楽なので、スピーカーシステムの話、クルマの話、はるかにたくさんの発信をしています。簡単な動画ですが、スピーカーシステムの音を車内で録音したファイルも、Facebook内にはたくさんあります。鑑賞だけならアカウントは不要です。下のFacebookのURLから飛べます。

facebook / Yamaguchi Munehisa
Twitter / nineover



《blogの先頭に戻る》  《TOPページに戻る》


*******************************************************


「ヤマスピ_TEST_SONGS_01」






明日から仕事始めという方、多いんじゃないかと思います。わたしは年末から椅子に座っていられないほど体調を崩しちゃいまして、とうとう帰省も適わない年越しでした。1年間の疲れを世の中が停まる年末年始に吐きだして調整を図るこの自律系安全装置、3年に一回間隔くらいで発動するので、まあ正常ということでしょう、あはは。

さて昨日、NHK紅白歌合戦をインターネットのサービスで観ました。なかなかよく考えられた出演者の選定でよかったと思いました。B'zを観ながらスマホで調べたんですが、稲葉浩志ってわたしと誕生日が1週間ほどしか違わないんですね。自分もまだもう少し頑張れるかなと思わせてくれました……って、いったいMacの画面の中になんの幻想を見たのか。あはは、泣けてきます。

でですね、Superfly も出てましたね。"Beautiful"という曲を演ってました。イントロが流れた瞬間、”ああこの曲っ”って寝ぼけた体が少し覚醒しました。

「Superfly」、めっちゃ難しいんです。

なにが難しいかって、カーオーディオで再生するのがものすごく難しいんです。最近のポップスにしては珍しく、リミッターやコンプレッサーの掛かりがすごく薄い気がします。機材を使って音量のピークが振り切れないように抑えることで全体の音量を持ちあげ気味にして音圧を高めてパワフルな感じを演出するというのが、今どきのレコーディングの流儀だと思うのですが、Superfly はどの曲もそれぞれの音の突き抜け感をとても大切にしている感じがします。つまり小さな音から大きな音までの振れ幅が、それぞれの楽器で大きいように感じるんです。しかも盛り上がりポイントで鳴ってる音の数がすっごい多いです。おまけにけっこうな編成のストリングスはボーカルとかなり近い音域でかなり派手に弾いてくれちゃってます。ボーカルも負けじとワンワン歌い込みます。一気に何もかもがうわーって鳴る感じの盛り上がり方が Superfly の特徴なのかな、と。

ところがこれを、15センチくらいの小さなスピーカーで鳴らし切るのってほんとうに難しいです。再生ボリュームが小さいと、きっとメンバーが目指しているこれぞ Superfly という盛り上がりを感じることができません。けれどもボリュームを上げると、こんどはなにを演っているのかわからないような音団子になってしまいます。ときにわたしの仕事部屋のオーディオは、PA用のスピーカーと小スタジオ用のパワーアンプという業務用機材の組み合わせなので、オーディオマニアの方々に喜んでいただけるような色気ある眺めと無縁ですし、朴訥で淡々とした音ですが、イベント会場とかで遠くまで届くような鳴り方を使命として作られたものたちなので、民家の屋内で楽しめるくらいの音量ではまったくグシャグシャになることなく斯様な Superfly も機材の許容範囲の中に完全に収まっています。散らかった仕事部屋ですが、こんな感じです。

IMG_9421

この感じをクルマの中で、あの頃系メルセデスなら7センチ、ロードスターの各モデルでは10センチの直径しかないユニットで実現しようという壁をよじ登っているときに聞きまくったのが、Superfly のBeautiful という曲なんです。ちなみに Superfly、ある程度以上のクオリティのヘッドフォンなら、けっこういい感じに聞こえることも確認しています。ヘッドフォンの場合、大きな音で聴いていると感じていても、実はそんなに大音量にはなっていませんし、鼓膜の直近でどういう案配で音を震わせればいい感じに聞こえるのかという研究がしっかりできているんだなと感じます。もちろん、今どきの視聴環境の傾向を考えると、制作側も当然ヘッドフォンで視聴されることを想定したマスタリングをしているはずです。ただ、ヘッドフォンは耳でしか音楽を感じることができないのが残念で、わたしが目指している音楽空間の世界観とはまったく異なります。

Amazon Music のプレイリストとYOUTUBEのリンクを貼っておきます。

2024_0105

「ヤマスピ_TEST_SONGS_01」 Amazon Music



イントロのギターのクランチトーンの絶妙なざらつきをまるでギターアンプの前にいるような粒立ち感で浴びる音量感のまま、サビに入ってもグシャッとしないまま爽快に聴き抜けられる感じ。特に3分37秒辺りからエンディングに向かって大盛り上がりのアレンジを「うるさい!」と感じないまま音楽に没頭できるように楽しむことができるオーディオを愛車の中に持ち込めたら、ドライブしながらトキメキまくれたらどんなに素敵だろう、というのが、わたしがyamaguchi speaker system で目指しているイメージだったりします。

1曲だけだと淋しいので、EGO-WRAPPIN' の「老いぼれ犬のセレナーデ」もプレイリストに加えておきました。これもスピーカーシステムの開発とセッティングで使う定番楽曲です。なにしろ空間感が素晴らしい音源で、右手の指を離れる瞬間のウッドベースの弦のテンション感や指板と弦が触れる音、ギターの音から録音したスタジオの広さが見えてくるような、そういう空気感のトキメキをチェックするときに思い出す曲です。今どきはインターネットでいろんな情報が手に入るので、いったいどういうギターを使うギタリストなんだろうと思って調べてみて、こういうギターと、なになにヤマハのトランジスタアンプがお気に入りなのかか、なるほどね、こういう感じの音がしそうだねなんて、そんなことも楽しい、そういう音楽空間を身近に持っているってほんとうに人生を楽しくするよなってそう思うわけです。

ぜひ、ご自身の愛車でこの2曲を試し聴きしてみてください。そしてもし、この2曲についてヤマグチはどう取り組んだのよ? ということに興味を持っていただけたのなら、いちど試聴してみてください。

試聴していただけるNDロードスター(幌車/アバルト124スパイダーも同型です)は都内か大井松田にあります。W124は茅ヶ崎です。PORSCHE 993(964も同型です)、NAロードスター、NCロードスター、S124、A124は、オーナー氏のご協力が必要ですが、ほとんど神奈川県内にあります。

いずれも、I.Y.A.Garage の岩間くんに電話をして問い合わせてください。電話を掛ける時間帯は、常識的な範囲でお願いいたします。
090-7630-1461



というわけでさてさて、明日から世の中が動きます。わたしも遅れないようについてゆこうと思います。



Superfly『Beautiful』/YOUTUBE


Ego-Wrappin' 『老いぼれ犬のセレナーデ』/YOUTUBE





※ぜひ、Facebookでわたしをフォローしてください。ブログよりも更新が楽なので、スピーカーシステムの話、クルマの話、はるかにたくさんの発信をしています。簡単な動画ですが、スピーカーシステムの音を車内で録音したファイルも、Facebook内にはたくさんあります。鑑賞だけならアカウントは不要です。下のFacebookのURLから飛べます。

facebook / Yamaguchi Munehisa
Twitter / nineover



《blogの先頭に戻る》  《TOPページに戻る》


*******************************************************